スライド作品 | 富山妙子 Taeko Tomiyama

「ギャラリーで展覧会を開いて、絵を壁にかけて客を待っているのではなく、同じ思いの人びとのなかへ絵を持って入ってゆこう。絵をかく側のつくり手の私、それを見てくださる受け手との出会いの場をつくり出そう。それには絵のシリーをスライドに映像化して、絵巻物のようにしようと思い立った。」

富山妙子「アジアの視座から――画家として女として」『美術史を解きはなつ』時事通信社、1994年

「幻燈とよばれたスライドは意外な表現のメディアに思われた。暗いスペースに音楽と詩の朗読が流れ、静止した画像が現れる。動く映像を見慣れてきた人たちには、緩やかな時間の流れに忘れていた世界を思い出す。」

富山妙子「記憶とナラティブ」『slides』

富山妙子　スライド作品リスト

1. 『しばられた手の祈り』

2. 『蜚語』

3. 『倒れた者への祈祷』　1980年5月・光州

4. 『海の記憶』

5. 『帰らぬ少女　タイからきた少女の物語』

- 1991年
- 絵/富山妙子、ジャラッシィ・ループカムディ、詩/ジット・プミサク、カラワン歌集、音楽/高橋悠治、カラワン楽団、撮影/原一男（疾走プロダクション）、語り/中山千夏、金久美子、洲永敬子、和訳/庄司和子、英訳/レベッカ・ジェニスン、監修/

スリチャイ・ワンゲーオ

6. 『ハルビン・20世紀へのレクイエム』

7. 『きつね物語・桜と菊の幻影に』

8.『蛭子と傀儡子・旅芸人の物語』

9. 『海からの黙示』